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2009年6月 7日 (日)

花火の夜の物語 90

 花火の夜の物語 89からつづく
 Yさんは立っていた位置の関係か、上半身の被害はたいしたことはなかったのですが、膝上から下は、どっぷりと泥水につかったようになっていました。

 心なしか眉をつり上げて、ランエボの走り去った方向を睨んでいるYさんを見て、こんな時にポケットからハンカチでも出して差し出せば、格好がいいのかなと思いました。
しかし、僕がそんなに気がきいているわけはなく、

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 彼女と一緒になって国道の遙か彼方を、むなしく眺めるだけでした。

 僕の方の被害は、Yさんとは逆に上半身がひどい状態でした。
暑かったので当然ジャケットは着ておらず、そのためワイシャツに思いっきり模様をつけられてしまいました。

 汚れた手でぬぐっても仕方がないと気づいたYさんは顔のことはあきらめたらしく、サンダルを脱ぎました。
そして脱いだサンダルを、両手で持ってブンブンと振り回し、足の裏が接する部分に入った砂と泥を吹き飛ばそうとしました。

「店長?」
「何だよ?」
そんな事をしても、泥は取れないぞと思いながら僕が言うと、Yさんは頬をふくらませていました。
「歩道が熱い……」
「はい?」

 91につづく
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