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2009年4月17日 (金)

ゴールデンウィーク・シャッフル Ⅲ

 ゴールデンウィーク・シャッフル Ⅱからつづく
 自分の店のオペレーションを消化試合のようにいわれてしまった坂田君はがっくりと頭をたれました。

「別にお前の店のことを考えていない訳じゃないよ。でも短期決戦のゴールデンウィークに力を注ぐのは、もっとも効果があると見込めるところにしたいのが当然だろう。厳しいようだけど、お前のところが昨年比をクリアするのは難しいと思う。だったら俺は、その分をどこかで取り返さないといけない。だからこの期間はお前自身で踏ん張ってくれといっているんだ。そのためには応援も出すよ。だから早く予定を組んでしまいたいだ。万が一お前のところがつぶれれば、

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 無視するわけにもいかない。ゴールデンウィークの最中にそんなことになるのだけは勘弁してもらいたい」

 坂田君はSVの言葉にうちひしがれて、助けを求めるような目を僕に向けました。
僕は本当にその場に居合わせることになったことを後悔しました。
SVへの用事は、どうしてもその日でなければいけないというわけではなかったからです。

 坂田君だって、これだけ叩かれて悔しいはずです。
SVと一対一の場で叱責されるらまだしも、僕に現場を見られてしまっては立つ瀬がありません。

「坂田君さあ、実際のところどこまでスケジュールはできているの?」
「八割方はできているんですが……」

SVは僕が口をはさんだので、とりあえず黙りましたが、その目は落ち着き無く視線を散らばらせ、右手に持ったボールペンをカチカチと鳴らしていました。

「80%か……」
坂田君も、巡り合わせでこのような状況になっているとは言え、能力がないわけではありません。
手をこまねいたまま、ここまで来てしまったわけはなく、彼なりに手を尽くしてスケジュールの穴を埋めるべく奔走したに違いありません。

 その上で現状、80%ということは、今後彼がさらに調整をかさねても、どだい自力で解決するのは無理だと僕も思いました。

 お前の店は「戦力外」だと宣告したSVの言い方はひどいとしても、坂田君がプライドを捨てて正直に現状をさらけだす意外に解決の道はありません。

 ゴールデンウィーク・シャッフル Ⅳへつづく

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