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2009年4月24日 (金)

花火の夜の物語 79

花火の夜の物語 78からつづく

 僕が見た中で一番痛かわいそうだった事故は、3年ぐらい前に起きました。

 ある日曜日、ワンピーク終わったあとの午後4時頃。
ホールの高校生が食事休憩に入りました。
4時というと夕食には早いですが、レストランですからお客さんが来る前に休憩を回さなければならないのでしかたがありません。

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 彼女が食事に頼んだのは、スパゲティでした。
たぶんアラビアータではなかったかと思います。

 彼女は左手にスパゲティの皿。
右手の親指と人差し指でコーラの入ったグラス。
中指と薬指の間にフォークをはさんで、休憩室へと向かいました。

 つまり両手がふさがっているわけですが、休憩室のドアはスイングドアですから問題ありません。

 彼女は休憩室の前まで来ると、スイングドアの前で一度止まりました。

 バイトの初日。
オリエンテーションの日に僕が教えたとおり、彼女はスイングドアの窓から反対側に人がいないのを確認しました。

 そのとき僕は休憩室にいたのですが、彼女と目が合いました。
彼女は軽く会釈すると、こちらにくるりと背中を向けました。

 もちろん背中でドアを押し開けるためです。

 僕は休憩室のテーブルにドアの方を向いて座っていました。

 そのとき僕の後ろで、何かを叩きつけるような大きな音がしました。

 80につづく
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