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2009年4月 7日 (火)

花火の夜の物語 74

 花火の夜の物語 73からつづく
 しかし、親しくなったから「振られた」とは、余りにK君がかわいそうです

「何とかならなかったのかなあ……」
僕がそうつぶやくと、八木さんがこちらに顔を向けました。
「何とかならなかったかなんて、そんなことを考える時点で、すでに終わりでしょう」

 確かに……
そりゃそうなんだけど。
僕の限られた経験からいっても、

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 それは間違いないです。
気づいた時にはもう遅い……
でも、たいていはなかなか気づかないんですけど

「だけど、何で君はYさんのことが、そんなによく分かるんだい?」
「別に私の考えが当たっているとは限らないですけど」
「でも、君はあまりにも断定的で自信たっぷりだったじゃないか」
「そうでしたっけ」
「そうだよ、途中で何度も、そんなばかなと思ったけれど、君のたとえ話しを聞いているうちにだんだんとそんな気がしてきたよ」
「だったら、そうなんでしょう」

 そう言って、八木さんは腕時計にちらりと視線を落としました。
そのようすが、心なしかさびしそうに見えて僕は不思議に思いました。

「なんだか僕ら三人で勝手な想像をして、Yさんとは別な人格を作り上げていないか?」

 75につづく
 01はこちら

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