« ダンシングレイン | トップページ | 花火の夜の物語 74 »

2009年4月 6日 (月)

花火の夜の物語 73

 花火の夜の物語 72からつづく
 さらりと言うけど、かなり厳しことを言っているわけで、K君にとっては辛い言葉でしょう。

 八木さんによると、Yさんにまったく悪気などはなく、ましてや現在でもK君に対して含むところなどないらしいです。

 僕は遙か昔、大学生だった頃、刑法の教授から聞いたことを思い出しました。

「故意無き行動は、罰せられない」教授はそう言いました。

人気ブログランキングへ

 犯罪が成立するには、「故意が必要」で、「避けることができたのに、あえて自分の意思でその道を選んだ」からこそ罰せられるのだと。

「だから君たちもこれから、いろいろと恋愛もするだろうけれど、うまくいかなかったからと言って相手を恨んではいけない」

 担当教授はそういって、広い大教室に座っている学生の方を見回して言いました。

「だから恋の問題はむずかしい。刑法における故意の問題も同じくむずかしい」

 これが笑いどころだったのか、あるいは教授のまじめな授業の一部だったのか、僕ら一年生には判別がつかず、あるものは笑い、あるものはまじめにノートを取り。
教授はというとすぐに黒板に向かい、大きく「犯罪の構成要件」と板書し先を続けました。

 YさんにK君を傷つけるつもりなんて、これっぽっちもないし、ましてや悪気があるわけがないということです。
だからこそ、気持ちのやり場が無くK君は苦しんでいるのですが。

 74につづく
 01はこちら

 日付順のインデックスへ
 TOPページへ

人気ブログランキングへ ランキングに参加していますので、よろしくお願いします。

|

« ダンシングレイン | トップページ | 花火の夜の物語 74 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/179348/44594894

この記事へのトラックバック一覧です: 花火の夜の物語 73:

« ダンシングレイン | トップページ | 花火の夜の物語 74 »