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2009年3月23日 (月)

サイボーグ八木

 FedExの貨物機が着陸に失敗しパイロットが死亡したらしいです。
びっくりしました。
先週FedExの荷物を受け取ったばかりなので、非常にびっくりしました。。
その時荷物に3$の保険がかかっていたんですが、事前の通知と違っていたので少し不満に思いました。

 しかし、こういうこともあるのだということですから、しかたないですね。
お亡くなりになったパイロットの方の、

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 ご冥福をお祈りします。

 不謹慎と思われるでしょうが、テレビでの報道を見て僕はフライトシミュレータのことを思い出しました。

 

 着陸時の様子を再現したCGを一回だけ見ましたが、後輪を接地した後、機首を落とす時点で風の影響を受けてバランスを崩したように見えました。

 着陸の失敗はフライトシミュレータで何度も経験しています。

 シミュレータ上の話しですが飛行機、中でも大型機の操縦はすごく難しいです。
着陸の時は滑走路の一点を目指して、遙か前方から機首の向きと高度の調整が必要になります。

 理想的なラインは1本しかないのですが、これに乗せるのが難しいです。
一度ラインから外れると、図体の大きい大型機は簡単には修正できません。

 舵を切って機体が動くのにタイムラグがあるので、実際の挙動を感じて調整することはできません。
その時はすでにコースを外れています。

 常に先を予測して、その予測の上にこれから切る舵の影響を積み重ねて考えなければなりません。
うまく乗せたとしても今回のように予測不能の事態が起きると最悪の結果も起こりえます。

 今店では春恒例の、人員の入れ替えが進んでいます。
卒業や就職等によって、同時にアルバイトが抜けるからです。

 この日に向けて去年のうちから、人員の調整をしています。
まさに春休みのこの時期、スムーズに運営ができるように努力してきました。
理想のコースに乗せるために慎重に尽力してきたのです。

 特定の人間の負担を増やさないため、採用の際は翌年のことを見越して職種間のバランスを配慮しました。

 徐々に退職する人間のスケジュールを減らし、総時間数の増加を極力少なくして新人のトレーニング時間を取りました。

 比べるのは少しおこがましいですが、飛行機が滑走路を目指して徐々に降下していくようなものです。

 不測の事態も、もちろん起こりえます。

 今回は高度の調整がやや厳しく、着陸寸前にドスンと強引に着地するような形になりそうです。
乗客からはブーイングが起きそうですが、しかたがありません。

 乗り心地を犠牲にしても、安全を確保することに重きを置きました。

 今回僕は、店の操縦桿を八木君に任せました。
もちろん修正は加えますが、基本的には彼女の作ったスケジュールにしたがって事を進めました。

 今年は彼女にとって、重要なステップアップがあることを見越しての措置です。

 結果はというと、八木さんは小憎らしいぐらいに精緻な計画を立ててきました。
3月に入ってのアクシデントによって多少のズレはあったにしても、お見事という他はありません。

 とりあえず今の時点でゴールデンウィークを越せそうな手応えがあります。

 やれといえば、全てをそつなくこなす八木さんは、半分自分が育てたとは言え末恐ろしいです。

 レプリカントを作ってしまった技術者のような気分です。
(これを読まれると、どうなるか……)

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