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2009年3月 2日 (月)

2006年ひなまつり、昼下がりのできごと

 明日は3月3日、ひな祭りですが今から3年前、2006年3月3日にある事件が起きました。
「高知白バイ衝突死事故」と呼ばれている事件です。

 その日交差点の真ん中で、スクールバスと白バイが衝突。
白バイ隊員は死亡しました。

 僕は当事者でも何でもなく単なる傍観者ですが、感じることは多々あります。
事件の経緯は、KSB瀬戸内海放送のサイトで確認できます。

 警察側は安全確認をしなかったバスが交差点に進入したのが事故の原因と主張しています。
対するバス運転手側は、バスは右折待ちで停止しており、そこに白バイが突っ込んできたのが事故の原因としています。

 未確認で交差点に進入したのならバス側の責任で、停止しているバスに白バイが突っ込んだならむしろバスは被害者です。

 本人が死亡しているため警察側の主張を裏付けるのは、

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 たまたま反対車線を走行していて80m離れたところから目撃した同僚白バイ隊員の証言及び現場に残されたブレーキ痕などです。

 バス運転手側の主張は、バスに乗っていた生徒及び校長が証言しています。

 両者の主張は真っ向から食いちがい、2008年8月20日最高裁が郵送で運転手である片岡さんに上告棄却を通知し、刑が確定しました。
最高裁は、必要無しとして審議をしませんでした。
(刑は、禁固1年4月。禁固と懲役の違いは、懲役では義務づけられる労役が、禁固では課されないこと)

 人間の記憶には間違いや記憶違いもあり、主張が食い違ったとしても真実は神のみぞ知るです。
真実が分からない以上、社会で定められたルール、裁判によって決するしかありません。

 たとえその判断がまちがっていたとしても従うしかありません。

 たとえば、ある種のスポーツで審判が絶対とされるように……

 しかし裁判で証拠とされたブレーキ痕には警察側による「捏造」の疑いがあるとバス運転手及び支援者は指摘し、様々な矛盾点を上げましたが裁判所は否定しました。

 その他にも、事故当時の白バイの速度は制限速度ギリギリの60kmとされていますが、実際には100kmぐらい出ていたとの証言もあります。(バス運転手側の証人による)
現場は白バイの訓練道路になっていて、日頃から高速で走行する様子が頻繁に見られたという証言もあります。
(警察側は、公道で白バイを高速運転で訓練することはないとしている)

 もし警察に警察官による偽証や証拠の捏造があったとすれば、それは犯罪です。

 しかし今日、3月3日、時効が成立してその罪はこれ以後問われることはなくなります。
 運転手の片岡さんはすでに収監され、刑に服しています。

 僕も警察官が、そのような証拠の捏造をするとは信じたくありませんが、裁判でその点が詳しく検証されたとは思えません。

 裁判所は公正に判断して刑を言い渡したのだと思いたいですが、世間の印象は違います。

 たとえそれが素人には分からない高度に法学的な判断であったとしても、社会に対して説明する義務はあると思います。

 最高裁は、せめて上告棄却するのでなく審議して、あらためて判決の正当性を示して欲しかったです。
残念です……

 以上、公平に記述しようと思いましたが、そうとう運転手側に片寄ったバイアスがかかった記事になってしまいました。

 冒頭に上げたKSB瀬戸内海放送のサイトを是非訪問してみて下さい。
動画が閲覧できます。

 さて、どうにも言い足りないので本音を書きます。
不快に思われる方もおられると思いますので、この後は行間を空けます。

参考サイト

Mybunner2

KSB瀬戸内海放送
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indextable.asp?tid=4&sid=7














 僕の印象としては警察官の中に嘘をついている人間がいると思います。

 ブレーキ痕を捏造したとまでは思いたくありませんが、現場にたまたま存在した関係のない跡を、都合のいい証拠として採用した疑いはあると思います。

 とすればその警察官にはまったく罪の意識はないと思います。
不運にも殉職してしまった同僚警察官の無実を証明する為に、関係のない証拠を取り上げただけです。
手段は間違っていても、その主張は正しいというわけです。
彼らは、おそらく意気に燃えていたことでしょう。

 運転手がその場で手錠をかけられて拘束されたことでもそれはうかがえます。

 事実を証明するために多少間違ったことはしたが、正義は勝つというわけです。
悪いことをしたとは思っていなかったと思います。
少なくともその時は……

 事故当時の現場の雰囲気は容易に想像できますし、バス運転手側が悪者にされたのもしかたないことでしょう。
一方は死亡しているのですから……

 しかし現場の雰囲気は身内を守る意識から、悪い方向に流れたのではないかという印象をぬぐえません。

 80m離れたところから目撃した、白バイ隊員の証言も信用できないと思います。
いったいどんな高性能の眼をしているのでしょう。

 公道では高速走行の訓練はしないというのも、嘘です。
これははっきり言えます。
制限速度を守り続ける白バイなんて、見たことありません。
東京の西部、○交機などは地元の高速道路周辺の公道を我が物顔に高速で走り回っていました。
この事故が起きた現場が白バイの訓練道路と、かしていたとしても全然不思議には思いません。
全国各地にそんな場所は、たくさんあると思います。

 僕もバイクに乗っていたのでよく分かりますが、大排気量のバイクで制限速度を守るのは苦痛です。
スロットルを数ミリひねるだけで、あっという間に時速は制限速度を超え100kmに達してしまいます。

 しかし、この白バイ隊員にも罪の意識はないはずです。
同僚が死亡して哀しみにうちひしがれると、見えなかったものが見えてきます。

 バスが動いていたのか停止していたのか、衝突した白バイが制限速度を守っていたのか、それとも100kmで走行していたのか……

 意識は脳に作用して、分からなかったことが自分の意思にそった形で新たな記憶として書き換えられていきます。

 その場合、本人には真実と見分けがつかないので罪の意識はかけらもないことでしょう。

 そんな人間の記憶の不確かさを十分に考慮して、慎重に判断するのが裁判所の重要な役割であり、それができるからこそ裁判所は、その存在する意義があるのです。

 あらゆる試験の中でもっとも難関といわれる司法試験によって裁判官が選ばれているのも、そういうことができる人間を選別するのが目的です。

 僕は今回、裁判所がその役割を十分に果たしたとは言えないと思います。

 この記事を書いている間に、日付は変わり3月3日になりました。
事故に関する報道は目にしていませんが、おそらく時効は成立してしまったでしょう。
これ以後、再審等があったとしても証拠捏造の罪を問われることはありません。

 事故後、ことの重大さにびくびくしながら、しかし保身のために身を潜め続け、今ほっとしている人間がいないこと祈ります。

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