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2009年2月24日 (火)

花火の夜の物語 63

 花火の夜の物語 62からつづく
「彼女はたとえ今日買って帰ったリンゴがおいしくなくても、また明日買えばいいと思っています。二番目の店に行って最初の店の方が良かったと後悔するのが嫌で決めてしまう店長とは、そこが違うんです」
「でも、次の日もまたおいしい物がなっかったら?」
K君が疑問を口にしました。
僕も、同じことを思っていました。

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「その時はまた次の日に、市場に行けばいいんです」
「だけど、そんなことは一ヶ月か二ヶ月に一回だって君は言ったじゃないか」
「それは私が言っただけで、実際はどうなるか分からないじゃないですか」
「……」
「店長は私が『一、二ヶ月に一回』と言ったから、そう信じたんでしょうけど、Yさんは絶対に明日も市場に行けると信じているんです。そこがYさんと店長の違いです」

 それって、たとえ話の前提がくずれているんじゃないの?と思いましたが、八木さんは自信たっぷりの顔でした。
「誰が何と言おうと明日があると思うから、彼女は今この時点の気持ちに素直でいられるんです。より未来を向いているってことですね」
「どうしてそんな確信ができるんだか?」
「知りたいですか?」
「そりゃあ……」

 八木さんの顔は、とても満足そうでした。
僕とK君は、彼女の思うつぼにはまってしまったようです。

「それは、たいして面接もせずに店長がYさんを採用するからです」
「はい?」

 64につづく
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