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2009年2月17日 (火)

花火の夜の物語 61

花火の夜の物語 60からつづく
「選択する道は僕と同じだけれど、意味は違うというの?」
「たぶん……」
「選ぶ道が同じなら、同じグループということでいいじゃないか」
「そうはいかないですよ。それは乱暴すぎます」
「じゃあ、分かるように説明してよ」

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 八木さんは僕に向かって軽くうなずくと、これはあくまで私の想像ですけどと、前置きしてから説明を始めました。

「店長は、今目の前にあるチャンスを逃して後から後悔するのが怖いんです」
「異存はあるけど、ひとまずそういうことにしておこう」
「Yさんは、今目の前にあるチャンスを逃して、悔しい思いをしたくないんです」
「違いが分からないんだけど……」
僕とK君は八木さんの言葉に当惑してしまいました。

「もっとよく分かるように説明してくれないかなあ」
「つまり店長は、未来の自分を想像してるんです」
「未来を見ているなら、むしろ若い考え方じゃないか」

 八木さんは、やれやれというように首を振りました。
「でも、その未来の店長は過去を見ていて、失敗を後悔しているんです」
「……」
「そして、そんな未来が嫌だから、今目の前にある道を選ぶんです。想像しているのは未来でも、その自分は過去を見ているんです。だから『お年寄り』なんです」
「ちょっと注意しておくけど、二度と僕の前で『お年寄り』と言う言葉を使ったら、君の身に不幸が訪れると予言しておこう……」

 八木さんは「それは大変怖いですが、先に進めます」と、ちっとも僕の言葉を意に介する様子もなく話しを続けました.

 62につづく
 01はこちら

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