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2009年1月31日 (土)

花火の夜の物語 55

 花火の夜の物語 54からつづく
「不幸っていうのはどういうことだい?」
人並み外れて可愛く生まれ、学校の成績は分からないけれど十分に機転が利き、僕の見たところ裕福で人のいい両親に育てられたように見えました。

 これだけそろうと、とかく反感をかいがちなものですが、性格はさっぱりとしているので、

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 そういうことはないようです。

「Yさんは、少し人と違った感覚をしているんです」
「よく分からないな……」
「彼女は人より受けるものが多いんですよ」
恐らく、訳のわからないといった表情をしているであろう僕に向かって、八木さんは続けました。

「店長が子供だとして、お母さんから千円もらって何でもいいから果物を買ってきていいと言われたとします」
「また、唐突だな」
八木さんは僕を無視し、
「店長は千円を持って市場に行きました。市場には果物屋が4件ありました。一番最初のお店に、真っ赤に熟したリンゴがありました。さてどうしますか?」
「どうするって、僕はリンゴは好きだから買うだろうね」
「それは店長が大人の頭で考えるからです。子供にとってはこんなチャンスが次にいつ巡ってくるか分からないんですよ。次のお店にもっとおいしい物があるかもしれないのに簡単には決められませんよ」

 56につづく
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