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2009年1月24日 (土)

花火の夜の物語 54

 花火の夜の物語 53からつづく
「ま、確かにYさんは僕の高校生活3年間で出会った女子高生の中でも、一二を争う美少女だったと思うよ」
しかたなくそう言った僕に、八木さんは満足そうな笑みを浮かべてうなずきました。
「そうでしょう。じゃないと話が進まないんだから」
「それで……」

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「ということは、店長が一緒に通った女子高生1000人なのかでYさんにかなう子はいなかったっていうことですね?」
「あのねえ、さっきから聞いていると勝手なことをいっているけど、僕がYさんを他の人間と比べて一番だとか、二番だとか順番をつけているわけじゃないからね。君の質問に答えているだけで、僕はそんな比較をしたことはこれまで無いから」
「二番じゃなくて、一番でしょう?」
反論を口にしようとした僕に、その暇を与えず八木さんは続けました。

「で、そんなめったにお目にかかれないような可愛い子に出会ったとき、男子はどうなるんですか」
「どうなるって、それは別に……」
「必要以上に親切になったり、気を引くような行動を取ったり、急にいい人間になったり…… あるいは、ろくに面接もせずに採用を決めたり……」
「おい!」
「とにかく、他の人間に対するのと違った態度をとるんですよ」
「そうかなあ」
「いえ、そうです。でもそれがYさんにとっては最大の不幸ですよ。早く本人がそのことに気づけばいいけど……」

 55につづく
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