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2009年1月 9日 (金)

花火の夜の物語 49

 花火の夜の物語 48からつづく
「やっぱりそうでしょう」
「だけど、それは今までの面接の経験からYさんが……」
「可愛いから、ホール向きだと?」
「いやいや……」

「別に、可愛いから接客向きでもいいんですけど。それは事実だし。お客さんだって、若くてかわいいウェイトレスが出てきた方がいいですもんね」
八木さんのしたり顔でうなずきました。
「別にそれだけで決めたわけでは…… それに可愛いからというより、第一印象がいいから、いろんなお客さんに接する機会が多い接客向きだと判断したんだよ」
「なるほど、だから一目見ただけで決めても、おかしくないと?」
「それぐらいでいいじゃないですか八木さん」
黙って聞いているだけだったK君が、助け船を出してくれました。

「店長がYさんが可愛いから採用したことが判明したところで、さらに質問です」
「まだあるの……」
「店長の目から見て、Yさんはどれぐらい可愛いですか?」
「どれくらいって…… そんなの表現できないよ」
表現できないというより、これ以上何か言えばさらに墓穴を掘りそうだったので、僕は警戒していました。

 八木さんは少し考えていましたが、すぐに何かを思いついたように顔を上げました。
「遙か昔、まだ店長が高校生だった頃のことを思い出してみて下さい
僕は遙か昔は余分だと思いました。
今日の八木さんの言葉にはいちいちとげがあります。

「店長の同級生に、Yさんより可愛い子は何人ぐらいいましたか?」

 50につづく
 01はこちら

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