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2008年11月12日 (水)

トレーニングは誰のため?

 腕が痛いです。
ダンベルでのトレーニングを始めてから10日ほど経ちますが、まだ重さに筋肉がついていっていないようです。

 たった3キロの物なんですけど……
肩の関節の周辺の筋肉が特にひどくて、肘が肩の高さより上に上がりません。

 僕の失敗には極めてきびしい八木さんが、例によって冷たい視線を、僕の目と肩の間に往復させて言いました。

「何ですかそのロボットのような動きは? 肩こりしないのが自慢じゃなかったんですか」
確かに僕は肩こりをしたことがありません。

 一度も経験がないので、

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 そもそも肩こりがどういうものか知りません。

 ということは知らないうちに肩こりになっても、鈍感だから気づかないだけかもしれないですが…… (八木さんにそう言われた)

 しかし主婦の人達の話しを聞いてみると、やはり僕は肩こりにはならない体質のようです。
痛さの余り頭痛や、吐き気がするなんて想像できません。
得な体質に生まれたのかもしれませんが、ただひとつ残念なこともあります。

 それはマッサージの良さが分からないことです。
ハードな運動をした後の筋肉痛しか知らないので、その必要性も分かりません。
肩をもんでもらったこともありません。

 ヘアカットに行くと簡単なマッサージをしてくれるところがありますが、はっきり言って迷惑です。
「そんなに頭を揺らされたら、かえって気持ちが悪くなるよ」と思ってしまいます。

「店長がそれじゃあ、従業員に示しがつかないじゃないですか」
八木さんはトレイを腰に当てて、容赦なく言いました。
「いや仕事には影響ないから。全然だいじょうぶだって」

 ホールの仕事で肘を片寄り高い位置に上げなくてはならない作業は、ほとんど無いので何とかなるのです。
これがキッチンだとそうはいきません。
高い位置にあるプレートやフライパンなどを手に取る必要があるからです。

「影響ないって言っても、とてもスマートな動きとはいえないですよね」
「いかなる時でも、最終的に何とかするのがプロなんだって」
「自分でまねいたことでも?」
「うーん」
「で、何のためにトレーニングを始めたんですか?」
「それは、ちょっと体重を絞ろうかと思って……」

 八木さんの瞳はさらに妖しい光を放ちました。
「それは何のため?」

 大きなお世話です!

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