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2008年11月28日 (金)

明日から、包丁は通販で買おう!

 党首会談の裏で、今日一つの法律がひっそりと成立しました。
「改正銃刀法」です。

 昨年の12月の佐世保のスポーツクラブの事件、記憶に新しい秋葉原の事件を受けての改正です。

 当然これまでよりも厳しい規制になるわけで、

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●刃渡り5.5センチ以上の両刃の刃物(剣)を所持禁止
●銃所持の欠格--
 ○破産手続き開始の決定を受けた者
 ○ストーカー・配偶者暴力で警告や命令を受けた者
 ○自殺をする恐れがある者
 ○禁固以上の刑になった者
 ○生命や身体を害する違法行為を行った者」

 などが決まりました。
欠格事由については、先々問題をうみそうな条件が含まれているように思います。

 銃刀法は、問題の多い法律だと思います。
市民の利便性と、安全の確保が相反してしまうからです。

 これまでも「刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物の携帯」は禁止されています。
ちょっと考えれば分かりますが、ほとんどの刃物がこれに該当するわけで、端的な例は「料理包丁」です。
6センチ以下の包丁なんて無いはずです。

 はっきりしないのは包丁を購入して帰宅するまでの場合は、所持なのか携帯なのか、あるいはそれらに含まれないのかです……

 この判断は現状では、現場の警察官の判断に任されているわけで、極端に言えば買い物帰りの人間が不審な行動をしているように彼らの目に映り、その荷物の中に包丁が見つかれば逮捕も可能です。

 こんな重要な判断が現場の一警察官にゆだねられているわけです。
現に、特定の地域ではごく小さな刃物の所持を理由に拘束される例があるようです。
この場合、たとえ6センチ以下でも軽犯罪法に、

「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他、人の生命を害し、または人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者は拘留または科料に処する」

 とあるので、拘束が可能です。
別件逮捕に使われるかもしれないのです。

 身体の拘束という点について言えば、事実上長さの規定は有名無実で、どんな長さのものでも重大な害を加える可能性があれば適用できるわけです。
隠していたのか、単にバックなどに収納していたのかは区別が付きませんし。
これは銃刀法ではありませんが、拘束が可能と言う点では別件逮捕に使われる可能性があります。

 何を言いたいのかというと、結局この改正は政治家の有権者に対する単なるアピールにすぎないのではないかということです。

 なぜなら、今でも長さに関係なく身柄の拘束が可能なのですから。
もともと全面的に禁止しているのに、新たに「両刃の5.5センチ以上」などという条件は意味がないと思います。
両刃か片刃かなんて、戦場以外では差はないでしょうし。

 もちろん、実際に有罪になったときの罪の重さには「銃刀法違反」か「軽犯罪法違反」かは、天と地ほどの開きがあります。

 しかし、今回の改正が冒頭に書いたような事件の防止にほとんど役に立たないのは確かです。
無駄に法律を厳しくしただけです。
その意味で「有権者に対する単なるアピールにすぎない」と言っているのです。

 規制に反対するわけではありませんが、条件を厳しくするなら、許可範囲をもっと明確にすべきです。
スポーツでもルールが明確でなければゲームが成立しません。

 今のままでは不安で、「包丁やナイフは通販で買う」しかありませんから。

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