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2008年11月27日 (木)

迷宮のアマゾン 5

4からつづく
「僕が帰ってしまったから、もう連絡できないと思ったんですか? それはあなたが勝手に思い込んだだけです。僕は店長に電話番号を伝えましたから」
「あっ」といって、コンビニのオーナーは言葉をのみ込みました。
「だいたい、今日のあなたは言い訳ばっかりで被害者みたいな口ぶりですけど、『済みません』の一言ぐらいあってもいいんじゃないですか?」

 オーナーは、しばらく押し黙っていましたが別のことを言い始めました。
「いやあ、でもアマゾンの方から、『謝罪とか、そういった対応はこちらでするから』と言われているんです。こちらでは何もしなくていいと……」

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 安野くんはあきれて言いました。
「あのぉ、そういうことではなくて気持ちの問題なんですけど」

 ぼくがこの話を安野君から聞いて思ったことは、その「オーナー」は、お客商売に向いていないんだろうなということです。
僕自身も、お世辞にも接客に向いているとは言えませんが、少なくとも何をするべきではないかは分かっています。

 経緯はどうあれ、コンビニチェーンの一店として営業する以上、決まったことには従わなければなりません。
どうしても納得できなければ、安野君が言ったようにチェーンから離脱するしかないでしょう。

 お客さんは、同じコンビニチェーンなら同様のサービスを受けられるものだと期待しています。
このへんはチェーン展開するファミレスも同じなので、店長として店を預かるには最も留意しなければならないところです。

 お客さんは安野君と同じようにそのチェーンなら、アマゾンの商品を受け取れることを期待してます。
それなのにその根本を否定して、経緯はどうあれお客に愚痴をこぼすなんて、いったいどうしたんでしょうか?

 アマゾンの委託を受けているのは、それによって利便性を高めて集客力をアップさせるためでしょう。
その、おいしいところだけ享受して、荷物の受け渡しはしたくないような発言をするなんて耳を疑います。

 その店が直営店で、僕が地区の責任者なら降格ですね。

 しかしオーナーと呼ばれているのですから、フランチャイズ店の「店主」であり、チェーン本体には直接の人事権はないのでしょう。
できるのは契約の解除だけでしょう。

 前から思っていたことですが、コンビニのオーナーは玉石混淆だと思います。
前身が酒販店などで、もともと客商売をしていた人の場合は違うでしょうが、それまでまったく接客の経験が無いのに短期間の研修で責任者になるのは、どう見ても荷が重いと思います。

 ファミレスの店長も、たいしたレベルではありませんが、店内の各職種をすべて経験して数年の経験を積んで職に就きます。
少なくとも普通のアルバイトに負けないくらいの実務力はつけています。
(たまに出現する、スーパーアルバイターは別として…… 僕も、いくつかの点でリーダーの八木さんには、かなわないです)

 そのオーナーは、恐らく客商売の経験が無く、脱サラでもしてコンビニのオーナーになったんだろうと推測します。

 安野君は、その時点でこれ以上の会話は無駄だと気づき電話を切りました。

 安野君の問い合わせに対するアマゾンからの返信メールが届いたのは、その日の14時過ぎでした。

 1はこちら
 6につづく

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