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2008年11月 8日 (土)

花火の夜の物語 25

 花火の夜の物語 24からつづく
 「やっちまったなぁー」と言われたって今さらどうにもなりません。
全ては変更されたスケジュールに沿って進んでいるので、このまま行くしかないのです。

「まあ、店長が強いて気を使うべきことでもないかもしれないですけど……」
勇気づけられた僕は、
「そうだよ、何で僕がそこまで配慮しなきゃいけないんだよ!」
心にやましいことがある者ほど、こえ高に騒ぐといいます……

「それはそうですけど、あと少しなのに」
「何が?」

 八木さんは、「だって」と言って大げさに目を細めました。
「あとちょっとで夏休みも終わって、

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 S君は大学に戻るわけじゃないですか。それまでスケジュール上で、がちあわなければ何事も起こらないんですよ?」

 S君は夏休みの帰省中だけ、うちの店で働いてくれる約束です。
新学期が始まればS君は授業に出るため、数百キロ離れた某地方都市に帰って行くのです。

 K君も、もはや直接S君と対決して事を荒立てる気はないでしょう。
そもそも2人の間だけでは解決しない問題です。
全てはYさんしだいなのですから。

「店長は無理やり2人をリングに上げちゃったんですよ。このままフェイドアウトになって何事もなかったように元に戻るのに」
「YさんはK君のもとに戻るってこと?」
「店長、それ、ありえない」
八木さんはあきれたように言い放ちました。

「じゃあ、やっぱりYさんはS君の方に行くの?」
「高校生に遠距離恋愛ができると思います?」
「……」
「でも、YさんはS君を選んだんじゃないの?」
「店長、わかってないなぁ。どうして二択なんですか。第三の答えがあるでしょう。だから今さら、K君とS君がもめたってしようがないっていってるんですよ。彼らの方が、そんな事は良く分かってますよ。でも彼らも、それぞれメンツがあるから相手を目の前にしたら何もしないわけにはいかないでしょう?」

 26につづく
 01はこちら

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