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2008年11月 5日 (水)

花火の夜の物語 24

花火の夜の物語 23からつづく
 そんなことがあって一週間ほど経った週末、金曜日。
僕は休憩室に貼り出したスケジュール表を見ながら、シフトに穴がないかチェックをしていました。
18時から0時までのキッチンが一人、急な病欠となりその調整をしたからです。
社員のスケジュールを少し後にずらして、アルバイトのスケジュールも少しいじりました。

 ふと後ろを振り向くと、いつの間にか八木さんが立っていて、

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 僕のにらんでいるスケジュールの方に視線を向けていました。

「店長、そのスケジュール変更は決定したんですか?」
「うん、全員にOKを取ったから、これで何とかなると思う」
「そうですか……」

 八木さんは何事かを考えるような仕草をしましたが、意を決したように言いました。
「店長、いつかはこうなるんだから、しかたないけれど。もう少し考えても良かったかも……」
僕は八木さんが何を言っているのか分かりませんでした。

「何かまずかった?」
「18-0時のキッチンがオフになったから、副店長のシフトを0時上がりにして、22時入りの大学生を前に持ってきたんですよね?」
「うん、21時は無理だけれど21半なら何とかなるって、S君が了解してくれたから」

 八木さんは、やれやれという表情で、スケジュール表指さしながら言いました。
「店長、最悪ですよ。これだと21時上がりのYさんとK君が上がってきたところに、S君が出勤して来ますよ。21時上がりはあの二人だけだから、休憩室で三人だけが顔を合わせることになりますよ。しかも、あれ以来初めて……」
「……」
「店長?」
「何?」

 八木さんは持っていたPOSターミナルを頭の上に持ち上げて、勢いよくドスンと振り下ろして言いました。

「やっちまったなぁー」

 25につづく
 01はこちら

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