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2008年10月 9日 (木)

花火の夜の物語 6

 花火の夜の物語 5からつづく
 「だいじょうぶです。ちゃんと話はついていますから。その日は夏期講習も休みらしいです」

 どうやって話しをつけたのかは分かりませんが、とにかく何が何でも花火大会の日は休みたいというK君の気迫は十分に伝わってきました。
そこまで言うのならと、渋々承諾しました。

 そんな事があった数日後、Yさんが出勤してきました。

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「花火大会って、そんなに見たいものなの? とりあえずスケジュールは調整するから、ゆっくり楽しんできてよ。雨が降らなきゃいいけどなぁ……」

 雨が降らなければいいというのは、半分は彼らのことを思って、半分は店の売り上げを心配しての言葉です……
ところが僕がそう言うと、意外な言葉がYさんから返ってきました。

「私は、特別花火が見たいわけじゃないんですけど…… どうしても苦しかったらスケジュールを入れてくれてもいいですよ、店長」

 どうも、K君とYさんの間には温度差があるようでした。
「でも、K君はF君に代役を頼んだりしているし、君ら二人には普段がんばってもらっているから何とかするよ」
「はい。ありがとうございます」

 Yさんはぺこりとおじぎをすると、ユニフォームに着替えるために更衣室の方に去っていきました。
そのときは、それほど深くは考えませんでしたが、K君が考えているほどには、Yさんは花火大会に執着していないようでした。
K君を応援している僕としては、少々心配になりました。

 K君は、空回りしているのではないか、ということです。

 しかしそんな事に僕が口を出すべきではないので、その後K君に会ったときも特に何も言いませんでした。

 そして花火大会の前日になりました。

 07につづく
  01はこちら

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