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2008年10月28日 (火)

花火の夜の物語 20

 花火の夜の物語 19からつづく
「何で、そんなめんどうくさいことを引き受けたんだろう」
「さあ…… とにかくS君は家の車、エスティマらしいんですけど、それをだして彼ら5人を花火に連れて行くことを約束したらしいです」
「5人? 4人じゃないの?」
「Yさんが入っているんです」

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 それまで回りの人間の話しを聞いているだけだったYさんが、突全S君の方を見つめて言ったそうです。
頼まれて断る理由もないのでS君は承諾し、Yさんも連れて行くことになりました。

「Yさんはどうしてそんな事を言ったんだろう?」
「ただ花火が見たかったからか、それとも別の理由があったのか…… どうなんでしょうね」
「どっちにしてもS君はびっくりしただろうな」
「店長もYさんのような美少女に、そんな事を言われたらドキドキしますか?」

 八木さんは「美少女」という所に妙にアクセントを置いて、僕に訊きました。
「いや、それは……」

 平静ではいられないだろうなと思いましたが、発した言葉は別です。
「そりゃ無いな。修行を積んでいるから」
「どんな修行だか?」

 八木さんは、そう言って言葉を切り、一度回りを見渡してから声を低くして続けました。
「それはいいとして、こういうことになるとK君としては、内心穏やかではいられないですよね」

 ことの経緯はどうあれ、K君にとってこんな展開が面白いはずはありません。

 やっぱり一番かわいそうなのはK君だと僕は思いました。

 21につづく
 01はこちら

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