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2008年10月22日 (水)

花火の夜の物語 15

花火の夜の物語 14からつづく
「それってどういうことさ?」
「言ったとおりの意味です」

 そういって八木さんは、コンピュータに向かい自分の仕事に戻りました。 
僕もそれ以上話している時間もなかったので、そのままホールへと向かいました。
この後夕方に少々入客がありますが、花火大会が終了するまで店は忙しくありません。

 この時間帯を利用して、

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 ピークに向けて準備をします。
多数でることが予想されるオーダーに会わせて、特化した作戦を練るのです。

 というのもメニューには花火大会の日特有の傾向があります。
花火大会が終わって来店するお客さんが、どんなものを注文するかというと、それは会場の露店を見れば分かります。
そこで売っている物と同じようなものが出るのです。

 若い人間はデザート中心のオーダーです。
それ以上の年代は、ビールとサイドオーダーです。
いずれにしても客単価は高くありません。
時間的なこともありますが、食事をしに来てくれるお客さんは、ごく少数派です。

 そういう事情なので、どちらかというとキッチンの料理よりデザート作りのほうが大変なのです。

 その日はリーダーの八木さんを、昼と夜のダブルシフトで入れていました。
ランチは人員の少なさをカバーするため。
夜はデザートを作る専門として活躍してもらうためです。

 八木さんは、どんな魔法を使うのか、確実に人の倍の速さでデザートを作ります。
これには僕も、かないません。(負けず嫌いの僕としては認めたくないのですが……)
しかも速いからといって決して手を抜いているわけではなく、できあがりもメニューの写真といい勝負です。

 花火大会が終わってからの一時間あたりの入客数は優に200人を超えるので、たいへんな混雑になります。
うちの店の一年間で、まちがいなく最も忙しい一時間です。

 16につづく
 01はこちら

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