« 花火の夜の物語 11 | トップページ | 花火の夜の物語 13 »

2008年10月18日 (土)

花火の夜の物語 12

 花火の夜の物語 11からつづく
 K君とYさんの2人は、店の駐車場でひとしきりもめた後、とりあえずそれぞれの家に帰ることにしたらしいです。

「ていうことは話しはそこで終わったってこと?」
「そんなわけないでしょう」

人気blogランキングへ

 きっと延長戦は携帯でやったんだと思います、と八木さんは言いました。
「どうなったのかな」
「さあ、詳しいことは分からないですけど、少し冷却期間を置くっていうことになったらしいですよ」
「怪しい雲行きだなあ。それでどのくらい期間をおくの?」
「知りたいですか?」
「……」
彼らの夏は終わってしまったということなのか。
そんな事を僕は考えていました。

「一週間ですって」
「短かっ……」
「短かって、店長。彼らは若いんですよ」
八木さんは手に持ったボールペンをカチカチいわせながら立ち上がり、僕の方を見ました。

「彼らの時間は密度が濃いんですよ。K君達にとっての一週間は店長の一ヶ月ぐらいじゃないですか?」

 年々時のたつのが早く感じられてきているのは事実とはいえ、それはあんまりだろうと思いましたが、そんな僕にくるりときびすを返すと、八木さんはホールへと去っていきました。

 13につづく
 1はこちら

 日付順のインデックスへ
 カテゴリ別のインデックスへ
 TOPページへ

人気blogランキングへ

|

« 花火の夜の物語 11 | トップページ | 花火の夜の物語 13 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/179348/42845905

この記事へのトラックバック一覧です: 花火の夜の物語 12:

« 花火の夜の物語 11 | トップページ | 花火の夜の物語 13 »