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2008年10月 2日 (木)

花火の夜の物語 1

 9月の後半に、3人かのアルバイトが店を辞めました。
2人は高校生です。
彼女たちは進学希望で、そろそろ勉強に本腰を入れなければならないという理由です。

 もう一人は大学生の男の子で、8月の頭から9月の半ばまで主に深夜のキッチンを担当してくれました。

 しかし彼は、うちの店のアルバイトではありません。
うちの店からは数百キロ離れた、某地方都市にある店の従業員なのです。

 なぜ彼が一ヶ月半の間、うちの店にいたかというと、

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 それは彼の実家が近くにあるからです。

 某地方都市とは彼が通っている大学がある所で、普段はそこにある店で働いているのです。
つまり夏休みで実家に帰省している間だけという約束で、うちの店で働いてくれたわけです。

 夏休みには短期のアルバイトを何人か採用しますが、彼らにどこまで仕事を教えるかは難しいです。
短い時間ですべてを教えることは不可能なので、作業を限定して働いてもらうことになります。
飲み込みの早い人間は、本気で教えれば一ヶ月で仕事を覚えてしまうこともあります。

 しかし、たとえそういう有能な人間であっても、一人前になった時点で辞めることになるので効率がよくありません。
本人達にとってはかわいそうすが、教育はある程度で打ち止めにして、余り面白くない仕事ばかりをやってもらうことになります。
ですから、すぐに辞めてしまうことも多いです。
人間、片付けだけとか、清掃だけとかをやっていると、やりがいがないのでどうしてもだれてくるのです。

 そういう事情なので、彼のような即戦力は大歓迎です。
彼はS君というのですが、これが抜群の能力を持っていました。
深夜は1人でキッチンをやることも多いのですが、S君は、

「早い」
「きれい」
「順番通り」

 という三拍子がそろったスーパーアルバイターでした。

 S君のような有能なアルバイトを、夏休みに使えなかった彼の所属店の店長はたいへんお気の毒です。
労せずして、最高の戦力を得た僕は幸せ者です。
かなり夏休みのスケジュールが立てやすくなりました。

 そんな事情ですから彼が辞めてしまうのは、すごく残念でしたが、新学期が始まれば大学にいかなければならないのでしかたがありません。

 僕の事情は事情として、S君の方にもこの夏の間に事件がありました。

 彼の方にも帰りたくない理由ができてしまったのです。
花火の夜に、彼は恋に落ちました。

 2につづく

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