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2008年5月27日 (火)

ダビング10と、江戸町奉行

「『ダビング10』の実施について議論している文化審議会小委員会が、デジタル家電メーカーと著作権団体の対立で難航。
文化庁は29日に予定していた小委員会の延期を決めた」そうです。

 オリンピックまでにダビング10はスタートするんでしょうか?
最初にダビング10について知ったときからいやな予感がしていたのですが、やっぱりです。
ダビング10では誰も幸せにはならないですから……

 思い出したのは「大岡越前」です。

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 古典落語の「三方一両損」という話しなんですが、三両を落とした人と、それを拾った人がお互いに、「宵越しの金は持たねぇ」とばかりに強情を張ってお金の行き所がなくなり、仲裁に入った大家が困り果てて、江戸南町奉行大岡越前に助けを求めたという、現実にはありえない話しです。

 落語の中の大岡越前の解決法は、
「自分が一両出して、合計四両を、落としたものと拾ったものに二両ずつ褒美として与える」
というものです。
落としたものも一両損して、拾ったものも正直に届けたため一両損をし、さらに越前も一両損をする。
これが「三方一両損」なんですが、一見丸く収まったように見えて、実は誰も満足しないという解決法です。

 ダビング10も似たようなものです。

 著作権者側はダビング10どころか、TV放送の録画そのものを無償では認めたくないと思っています。コピーなんて、とんでもないというところです。

 メーカー側は、ビデオ機器の売り上げアップのためにも規制は取り払って、オリンピックを前に大々的な販促をしたいと思っているでしょう。

 消費者側は、編集もままならないような規制は、とっとと取っ払って自由に録画、編集、コピーをしたいというのが本音です。

 つまりダビング10では誰もが不満で、本気でダビング10を推進したいと思っている人間がいません。
これでは、何かあれば「そんなことならダビング10には同意できない」となるのも当然です。本当にスタートするのだろうかと僕は疑っていましたが、それでもこの期におよんでひっくり返るとは思いませんでした。

 これが三者の中でどこかに有利な条件だったなら、そこが何とかしてまとめようとするでしょう。(消費者は、蚊帳の外ですが……)
というより本気で議論していれば、力のある側に有利な条件が提案されたはずです。

 ダビング10の不幸は、誰も満足させられる方法ではなかったために、何とか話をまとめようとするものがいなかったことです。

 何回か書きましたが僕は、コピーガードの撤廃がDVDなどのソフトの売上低下につながるとは思っていません。
DVDを買う人間は、放送を録画したものだけでは満足しないからです。
だからこそお金を出してソフトを買うのです。

 その他の人間は、コーピーガードの存在のあるなしに係わらず、DVDは買いませんし、ましてや録画したものを編集やバックアップなんてするわけがありません。

 僕の考えでは、コーピーガードがなくなって本当に喜ぶのはDVDを買ってくれるようなコアなファンでありマニアです。
そういう人に少しはサービスしてもいいのでは? と思います。
損して得を取らないと……

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