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2008年3月27日 (木)

夏の終わりに……

 僕の一番好きな季節がやってきます。
暑いのが苦手で寒いのが嫌いな僕にとって、日ごとに暖かくなっていく今は幸せな気分で一杯です。
春に生まれた僕は、これから梅雨に入る頃までの気候が一年中続けばいいと思います。

 世界に春が来て、店にも春が来て、僕にも去年と同じ春が訪れました。

 去年と同じ春。
そうです今年度も今の店で店長を続けることが決まりました。

 異動したい気持ちと、このままもう少し、

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 今の店でやってみたいという気持ちは半々でした。
決まった以上、春以降の人員態勢に本腰を入れて取りかからないといけません。

 ただ秋に新店が開店するので、それがらみで異動が発生するかもしれないとSVに言われています。
別に僕が新店の店長になるのが決まったということでもないのですが、今回は三角トレードがあるのかもしれません。

 例えばある地区で新店の店長に、A店の店長が任命されたとします。
そうするとA店の店長がいなくなるので、代わりに他の地区から店長がやってきます。

 その時仮にA店が売上の高い大型店で、他地区からやってくる店長が副店長から昇格して初めて店長になる人間だったとします。

 新任店長に大型店をいきなり任せるのは無理があるので、今回店長が代わっていないB店に配属するという調整があるかもしれません。
そしてB店の店長がA店の店長になる。
3つの店の店長を動かしてしまうわけです。

 そんなこともあります……

 会社としては店長をランク付けしているわけで僕たち店長にとっては不愉快な話です。
でもこれがサラリーマン、仕方がありません。

 そのことを我が店のリーダーにして、ホールのエース。
八木響子君に話してみました。

 八木君はちょうど発注をやっていたんですが、それを聞いて台帳をぱたりと閉じてさけびました

「店長はカワイイあたし達を見捨てるんですか。ひどいっ」

 二十年前のドラマを見ているような大げさな口調に僕は、あきれてしまいました
ふざけるのも問答無用ですが、自分に「可愛い」という形容詞をつけるところがずうずうしいです。

 気に入らないので、その言葉は無視して言いました。

「新メニューのトレンドがでているから、春休み前に発注量を見直しとけよ」

 ペコリと頭を下げた八木君を放っておいて、僕はキッチンのチェックに向かいました。
後から八木君が、声をかけて来ました。

「異動があるとしたら、夏休みの後ですよね?」

 僕が振り返って無愛想にそうだと言うと、八木君はボールペンを持った手を振り上げて言いました。

「じゃあ、その時は2年前の約束を果たしてもいいですよ」
「……」

 2年前の約束というのは、当時僕が行く予定になっていた新店の開店準備を八木君が手伝ってくれるという話しです。
この時の約束は僕の病気によって、異動のそのものが無くなったので立ち消えになりました。

 しかしその時とは状況が変わっています。

「どうかな。それはSVが許してくれないかもしれない」

 僕がそういうと八木君は、ふーんという顔をしましたがそれ以上は何も言いませんでした。

 9月にオープンとすれば、夏休みは採用とトレーニングに追われる夏になります。
学生が休みなのでトレーニングに十分時間がとれるのはいいです。

 今年の夏はあまり暑くなければいいな、そう思いました。

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