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2008年1月 5日 (土)

仁義なき戦い Ⅰ

 1月2日のことですが、僕が休憩から戻ってホールに出ると、リーダーの八木さんが駐車場の方をじっと見つめていました。
「八木くん、どうしたの?」
そう声をかけると、彼女はこちらを振り返りました。
「いえ、ちょっと駐車場のようすがおかしいんです。ほら、あの西側の隅なんですけど……」

 そちらの方を見てみると、そこには二人のお客さんらしき人の姿が見えました。
確かに普通ではない雰囲気がただよっています。
どうやら二人は、

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 言い争いをしているようでした。
どちらも、まだ手を出すところまではいっていないようですが、だんだんと二人の間の距離が縮まってきています。

「店長、ちょっと私見てきます」
何事にも物おじしない八木さんは、事も無げに言いましたが、ここは彼女を行かせるわけにはいかないでしょう。
「いや、なんかやばそうな気配だから僕が行くよ」
「大丈夫ですよ、見てくるだけですから」
「とにかく君は、店の方を頼むよ」
「そうですか。分かりました……」

 僕は不満そうな八木さんを店に残し、駐車場に向かいました。
「うー、さぶっ」
その日の気温は十度を切っていたので、思わずそんな言葉が口を突いて出てきました。

 歩きながら、駐車場の隅にゴミのはいったコンビニ袋が放り投げられているのを見つけました。
しかも3袋も!
最近はこんなお客さんが増えて困っています。
ゴミの分別も厳しくなっているのに、そういう袋の中身は不燃も可燃もお構いなしに一緒くたです。
時には、紙お○○なんかも入っています……

 誰かに駐車場の掃除をさせないとと思いながら店の方を振り返ると、まだ八木さんがこちらの方を見ていました。
僕はコンビニ袋のある方を指さしてから、ほうきで掃くようなジェスチャーをしました。
八木さんは視線をコンビニ袋の方に移すとすぐにうなずきました。
そしてそのまま自分が駐車場に出てきました。

 いや、だからダメでしょ、君が出てきちゃ。
君には店を任せたんだから……

 その時後から声が聞こえてきました。
「だから、てめぇが悪いんだろ。ざけんなよっ」
「うるせえよ、早い者勝ちだろうが」
「何だと!」

 二人のお客さんの間には一触即発の空気が流れていました。

  以下、PART Ⅱにつづく

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