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2007年10月14日 (日)

大人のためのアキバ系講座6 ひぐらしは、電視台の夢を見るか?

 安野くんの言う「『ひぐらしのなく頃に』がそういう風にはできていない」というのが僕にはよく分かりませんでした。
いったい何が、そういう風にできていないのか?
というより、そもそも「ムーブ」がどんな内容の放送をしたのか分かりません。
「安野くん、僕は『ひぐらしのなく頃に』も知らないし、事情は分からないんだけど……」
安野くんは軽くうなづいてから言いました。
「『ムーブ』は放送内で、

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ゲーム「ひぐらしのなく頃に」
山村での連続怪死事件がテーマ。
主人公の少女は親の離婚騒動がトラウマに。
斧を使って敵を殺していく。

と報道しています」

 でもそれは事実と違うと安野くんは言いました。
何が違うのかと僕が聞くと安野くんは、確かにそういう事件が劇中で発生することは間違いないですと認めた上で、言葉を続けました。

「でも物語には続きがあります。このアニメの中では、疑心暗鬼になって罪を犯してしまった登場人物達が、どうしてこんなことになってしまったのかと悩み、それを回避するには何が足りなかったのかと考えることがテーマになっています」
「その答えは出るの?」
「いろんな解釈はあると思いますが、僕はこう考えています。そもそも疑心暗鬼になってしまったのは、自分の殻に閉じこもり、誰にも相談せずに自分だけで解決しようとしたことに発端がある。そうならないためには仲間を信じ、時にはその助力を得ることも必要だ。自分一人でできることは限りがある…… ということだと思います」

 なるほどとうなづき僕は言いました。
「その解釈に間違いがないなら、京都の少女はむしろそのアニメを見た方が良かったのかもしれないね」
「確かに猟奇的な場面が、インパクトを求めた演出であることは間違いないです。でも物語はそこで終わってはいないんです。決して犯罪に誘導するようなことはありません」

 安野くんの言葉に僕は半分納得しました。
しかし、あの少女が安野くんほど熱心に「ひぐらしのなく頃に」を見ていたとは限らない。
該当の場面だけを見て、それが引き金になった可能性はあり得ると思いました。
しかし、それを言うなら世の中にある推理小説は、ほぼ同様の可能性があるわけで「ムーブ」の報道は不公平なもののような気もしました。

 安野くんは続けます。
「むしろ、ひぐらしを見ていれば殺人を思いとどまったかもしれないと思います」
「おいおい、そこまで言っちゃあ逆の意味で『ムーブ』と同じことをしていることになるんじゃないの」

その言葉を聞いて安野くんは、意外にすぐに引き下がりました。
「いやあ、店長が著作権のことなんかの話を出すから、よこ道にそれちゃいましたよ。もう一つ店長に見てもらいたいものがあったんですよ」
僕が黙って、安野くんの言葉を待つと彼は言いました。

「店長は『初音ミク』って、知ってますか?」

 また新しい単語です……

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