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2007年9月 4日 (火)

マクドナルドの憂鬱

 マクドナルドが「地域別価格」を導入したことについては、勇気ある判断だけれども危険な賭だと書きました。
地域によって時給は大きく差があるので、採算性には開きがあります。

マクドナルドの原田泳幸社長はテレビのインタビューで

「東京も地方も同じ値段で売って良いのだろうか。東京で損して地方でもうかるのはおかしい。地域ごとの価格があってもいいのでは、と真剣に考えている」と言ったそうです。

 そんなことは高時給に苦しむ店長や、客単価の低さに頭を悩ませる店長にとっては、言いたいけれども言えない禁句だったような気がします。
ひとたびそれを口に出せば、

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 自分のマネジメント力の無さを、外部事情に責任転嫁するようなイメージがあるからです。

 「地域別価格」は、経営的な戦略としては有りですが全国展開する企業としては、チェーンに対する信頼を失いかねません。
スタート当初から、疑問に思っていたことがありました。
それは、マクドナルドの公式サイトの商品メニューから価格表示が消えたことです。
以前はそれぞれのメニューに価格が表示されていたと記憶しています。
しかし現在では価格表示がないので、店に行ってメニューボードを見るまで商品が幾らで売られているのかわかりません。

 店によって価格が違うので表示ができないということではないかと推測しますが、店舗検索メニューがあるくらいですから店舗か地域を選べばその店の価格表がわかるようにすることはさして難しくはないと思います。
そうすることが、消費者に対するサービスだと思います。

 「地域別価格」については、決して単純な値上げではなく地域の実情に即した調整だというのが僕の認識でした。
値上げする店もあれば値下げする店もある。
全体としては値上げではない。
もしも自分の地域の店舗の価格が上がっていた人は、運が悪いとあきらめるしかないということなんだと思っていたのです

 ところが、07年8月27日付け日経流通新聞(日経MJ)によると、以下の通りです。

「地域別価格」を導入した07年6月以降、

値上げになったのは35の都道府県で、
据え置きは同7、
値下げは同5。

店舗数では

値上げが3515店舗、
据え置きは197店舗、
値下げは130店舗となっている。

結果として全国の店舗の、90%で値上げになっているらしいのです。
残りの10%の値下げ店舗が、全売上の半分近くを稼ぐ超繁忙店でない限り全体として値上げになっているのは間違いないと思います。

 「地域別価格」は、実質的には地域によって上げ幅を変えた、単なる値上げであるということになると思います。(90%ですからねえ……)
90%の店が値上げしたのだから値上げだと考えるか、10%の店で値下げしているのだから単なる値上げではないと考えるか?
公式サイトの価格表を削除したのは、このことを隠すためなのか?

 企業としては色々な説明が可能でしょうが、問題は消費者がどう考えるかです。
前述の原田泳幸社長の言葉を模すれば、
「東京で損せず、地方ではさらにもうける」という印象です。

 値上げと報道されることを避けるための戦略ではないかと疑うのは酷でしょうか。
そうであるなら、そのために数少ない値下げ店舗に指定された店長はかわいそうです。
どの店だって苦しくないところはないでしょうから。
マックファンの僕としては、そんなことはないと信じたいのですが、結果として消費者を欺いたとの印象は避けられないと思います。

 ただこの事は、テレビ等ではあまりニュースにはならないと思います。
なんと言ってもマクドナルドはテレビ局にとって、大スポンサーですから。

 最後に言いますが、僕はマックファンです。
だから、マクドナルドに変なことはしてほしくないんです。
いつまでも、ビッグクマックとハッシュポテトを食べたいですから。

 がんばれマック!
 がんばれ原田社長!

 リンゴが大好きな、一マックファンより……

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