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2007年6月17日 (日)

OG商会事件と振り込め詐欺

 楽天で出店していたショップが計画的詐欺を行ったのではないかという事件があったようです。

 楽天で大規模な計画的詐欺と思われる事件が発生、秋葉原OG商会が閉鎖
                                                                                by livedoor NEWS

 OG商会は、5月までは商品を発送したが、6月になってから商品が発送されないという苦情がレビューなどで出始め、6月14日にはサイトが「改装中」という表示になったそうです。

 ここに至っては、OG商会から商品を得る、あるいは代金の返還を受けることは絶望的でしょう。
僕も仕事柄深夜族なのでネットの通販はよく利用します。
書籍もすでに雑誌以外は、ほとんどアマゾンで購入しています。
OG商会のような会社はそんな僕たちの敵ですね。
サービス業に従事している者の立場から言わせてもらえば、

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実店舗を持たないショップを利用するときは注意する必要があると思います。
それは、接客というコミュニケーションを必要としないネットショップは誰でも開設できるからです。
そして、サービスの質によって淘汰されることがありません。
(注文後の対応で、いずれ評判は拡がるとしても手遅れの時がある)
ですからネットの先にどんな会社があるのか、こちらからは分かりません。

 そこのところを消費者に代わって審査するのが楽天の義務だと思うのですが、どうでしょうか。
毎日全てのショップをチェックするのは不可能としても、定期的に規約ぐらいは調査して、まっとうな商いをしているかどうか監視しなければならないと思います。
OG商会の規約は実は、相当にでたらめなもののようです。

  以下、OG商会の規約より抜粋⇒ただし( )内を除く

弊社の過誤による表示価格設定の間違いについては、弊社はいつでもこれを過誤と認めた上で変更できるものとします。
 (価格誤記などに対処したものでしょう)

弊社はホームページの内容の正確性について何らの保証も表明もいたしません。
 (会社として、あまりに無責任。飲食業なら許されませんね)

注文の際に未成年者が親権者の個人情報で申込む場合は親権者が承諾したものとし、弊社通販規約に反した時の責任を親権者に負って頂きます。
 (そんな義務はありません)

  抜粋ここまで

 他にもおかしな事項が満載です。
この規約が出店申請時からあったものとすれば、楽天の責任は大きいですね。
特に最後の親権者が子供に代わって責任を負うという事項は、一昔前のサラ金の論理と同じです。

 子が親の、あるいは親が子の借金などの肩代わりをする責任は、保証人になるなどの特別な契約を結ばない限り発生しません。
しかし、規約にこう書いてあるから責任があるんだ。
いやなら裁判でも何でもおこせばいい。
と言って脅すのです。
法律のことを知らない人は、裁判を起こしても勝てるかどうか分からないので諦めてしまいます。

 交通事故を利用した振り込め詐欺も同じですね。
例えば、弁護士と称する人間から電話がかかってきて、
「息子さんが、交通事故を起こしました。まずいことに酒気を帯びていたので、このままだと逮捕されてしまいます。しかし、今この場で100万円で示談するなら警察には届け出ないと被害者が言っています」

 まず
「子供が逮捕される+事故の補償(幾らになるか分からない)」
という最悪の事態を提示して、次に
「100万円で示談」
という、より簡単な解決法を示します。
冷静な判断能力を失った被害者は、子供が逮捕されるより100万円払った方が得だと思ってしまうのです。
実は逮捕されるという前提が間違っているので、ちっとも得ではないのですが……

 期間限定、数量100個限り、50%オフ。
こんな宣伝文句も同じですね。
(これには僕もよくひっかかってしまいますが)
まず、該当の商品を買うという場面を消費者に想像させます。
(実は、たいして必要でない場合も多い)
間違った前提⇒商品を購入する
この思考に陥った消費者は、

今なら50%オフ。
しかし数量限定だから売り切れたら?
後で買う気になっても、50%分損をしてしまう。
今のうちに買おう。

 と言う結論に到ります。
販売者側にとって都合がいい選択肢を、逆に消費者がこれを選ばないと損をするという錯覚に陥れさせるのがこの手法です。
本当に必要なものなら50%分得をしますが、そうでなければその価格分がすべて損失です。

 とは言え僕も事前に詳しく調査するかというとそうでもありません。
掘り出し物を見つけたときなど、思わずクリック……
うーん、数行前に描いたことと矛盾しますが。

 OG商会の話に戻りますが、こういうときのために、「楽天」というブランドがあるのだと僕は思います。
「楽天」に出店しているショップなら安心。
あるいは、
「何かあっても楽天が補償してくれる」
今回の事件は、そういうイメージを宣伝する絶好のチャンスだと思います。
しかしその為にはスピードが大切です。
消費者に突き上げられて、補償に応じたのでは逆効果です。
ここは是非、すべて楽天が責任を持つ、というくらいの度量を見せて欲しいですね。
損して得取れっていうじゃないですか。

 こういうときこそトップの判断が重要なのではないでしょうか。

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