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2007年1月18日 (木)

カテーテル・アブレーション日記 PART 10 成功率98%

  PART 1 から読むにはこちらへ

カテーテルアブレーションが失敗したらどうするかという質問に、芳賀ドクターは一度言葉を切りました。
「佐野さん、その前に話を少し戻しましょう。今私はカテーテルアブレーションを勧めましたが、薬で抑えて様子を見るという手段もあります。先ほどもお話ししたように、WPW症候群でも一生症状が出ない人もいます。佐野さんの場合もそうかもしれません。しかし今現実に肥大型心筋症によって苦しい状態なのですから、WPWの方だけでも直すことをおすすめしているわけです」
「カテーテルアブレーションを行っても根治できなかった場合はどうなるのですか?」
「今は、発作が出ていないようですから良いのですが、もし症状が出るようなら、ペースメーカーを埋め込みます」
「ペースメーカーですか・・・」

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「それは最後の手段です。しかし佐野さん、先ほどもお話しした通り成功率は98%です。患者さんの立場では不安になる気持ちも分かります。2%の失敗率と考えるか、98%の成功率と考えるかは、あなた次第です」
芳賀先生は、真剣な眼差しで僕の方を見ながらさらに続けました。
「それに、失敗と言ってもWPW症候群の根治ができなかったというだけで、元の状態に戻るだけです。手術自体は負担の軽いものですから、2日後には退院できます。もちろん心臓の中に異物を挿入するのですから危険が全くないわけではありません。ただ現実には、カテーテルアブレーションが原因で緊急手術が必要になったり、死に至るような重篤な合併症が出ることはほとんどありません」
「そうなる確率は、どの位ですか?」
「佐野さんは、不正確なことがお嫌いなようですからお話しします。0.5%以下です。しかし佐野さん、私はK病院を紹介しますと言いましたが、あそこには大吾先生がいらっしゃいます」
もちろん僕には初めて聞く名前でした。
「先ほどK病院が日本一だと言ったのは、大吾先生がいらっしゃるからです。0.5%というのは一般的な数字です。3年前に大吾先生がK病院に来てから、緊急手術が必要になったり、ましてや死亡された例は一件もありません。そういう意味では、危険率は0%です」
僕はその時点で、カテーテルアブレーションの危険性については考えることを止めました。
根治できる可能性があるなら、受けた方がよいような気がしました。

しかし、受けるにしてもすぐに受けるわけにはいかないと思いました。
当時の店の状態は副店長が入れ替わり、夏休みに向けて春に抜けたアルバイトの補充に重点を置いていました。
倒れてしまったのならいざ知らず、緊急性がないなら今すぐ手術を受けるわけにはいかないと思いました。
可能ならば夏休み後にしたい。
そう思いました。

  PART 11 につづく

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コメント

緊急性がないなら・・ついつい自分の健康は後回しになってしまいますよね・・。

>先ほどK病院が日本一だと言ったのは、大吾先生がいらっしゃるからです
やはり、そうですよね・・。私の家族も県外に通院しています・・。その先生が専門医なので・・。
先生によって随分違います・・検査方法、治療法、安全な確率・・。
できるだけ、良い先生に・・と思います・・。

投稿: わこみ | 2007年1月20日 (土) 00:19

前回のコメントのお返事で・・・。
訪問してくれる人がふえるかどうかはわかりませんが・・
「こういった企画もあります」というのを
私のブログでご紹介させていただきました・・。
ご面倒でなければ、一度ごらんになってくださいね・・。
「ブロろ~ぐのご紹介」というタイトルです。
こちらも・・・ご参考程度に・・・。

今回のコメントですが上記の記事と全く関係ないのでご覧になった後、削除していただけると、とても助かります。
関係のないコメントをしてしまい、申し訳ありませんでした。

投稿: わこみ | 2007年1月20日 (土) 03:06

わこみさん。
コメントありがとうございます。

自分の健康を後回しにはしたくないのですが、いろいろなしがらみもあります。
辛いところです。

患者がドクターを選ぶというと、何か不遜な感じもしますが、僕は医者は究極のサービス業だと思っています。
僕の店がどんなサービスを提供できるのかによって、お客さんから選ばれたり、そうでなかったりするのと変わりはありません。

ましてや、やり直しのきかない事なら、なおさらです。
危険は0.5%しかないと言われても、それは医師が自分の仕事を分析した結果です。
自分が、その0.5%に入るわけにはいかないですから。

PS
アクセスアップに役立つという「ブロろーぐのご紹介」という記事読ませていただきます。
コメントは特に削除することはないと思いますが、必要でしたらそのようにいたします。

投稿: ばーど | 2007年1月22日 (月) 01:18

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