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2006年12月12日 (火)

クリスマスツリーと魔法使い

前回に続いてクリスマス関連の話題を。
僕の店でもクリスマス向けの、ディスプレイを実施しています。
まずは、クリスマスツリーですね。
ツリーはシーズンが終わったら、分解して倉庫にしまっておきます。
しかし、僕がこの店に異動して来た最初のクリスマスは、前年の管理が悪くてツリーの部品が足りなくなっていました。
無理矢理組み立ててはみましたが、枝が少なくてどうにもかっこわるいのです。
クリスマスツリーは、店の備品として本部に発注ができるようになっているのですが、そのことに気づいた時には備品の発注締め切り日を過ぎていました。
となれば、自分で調達するしかありません。
そこで僕は、

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僕は休日を利用して、おもちゃの問屋街まで車を走らせました。
そして、どうせならここまで来たんだからと、ちょっと奮発して身長以上の高さの大きなツリーにしました。
ところが店に帰って、失敗に気づきました。
ツリーが大きくなったので、今度は飾り付けが足りなくて、寂しい状態になってしまったのです。
うーん困ったどうしよう、問屋街までもう一度行く気力はないし・・・

しかしこんな時は、100円ショップという強い味方があります。
そこで僕は考えました、100円ショップは近くにあるから、自分で行くんじゃなくて高校生のアルバイトに買ってきてもらおう。
その方が、趣味のいい飾り付けになるに違いない。
我ながら、いい考えだ。
そこで僕は、当店の高校女子部のなかで最もセンスの良いと思われる朝倉さんを選出しました。
そして交渉です。

ちょっと、お願いがあるんだけどと言われた朝倉さん、正月出勤のお願いかと警戒状態です。
「朝倉君、ツリーを大きくしたら飾り付けが足りなくなちゃったんだよ。だから、買ってきてほしいんだよ。全て君のセンスに任せるから」
僕がそう言うと、正月のスケジュールの話ではないと知った朝倉さん、目を輝かせて、
「えっ本当ですか。じゃあ、店の飾り付けを全部去年と変えちゃっていいですか!」
朝倉さん、店内のディスプレイを自分の思い通りにできると知って非常に前向きです。
こういうことが大好きなタイプだとにらんだ僕の判断は間違っていませんでした。
「で、予算はいくらですか?」
僕は、5000円ぐらいで色々そろえてほしいと伝え、必ず領収書をもらってくるようにとつけ加えました。
「わっかりました! じゃあ明日、篠宮といっしょに行ってきマス」
「お願いするよ、ところで三が日のうち、二日間は出勤してね、ヨロシク」
朝倉さん、タイミングをくるわされガックリしていました。。

朝倉さんが去った後、ふと考えました。
 ~篠宮といっしょに行ってきます~
と言っていたけど、ちょっと待てよ・・・

実は篠宮さん、その少し前のある日、コンサート帰りで時間がなかったからとそのままの格好で出勤してきました。
服は、

  Baby,The Stars Shine Bright

全身ひらひらのレースに身をまとい、十字架と髑髏の銀のアクセサリー。
僕は、ぶっ飛んでしまいました。
以後、その姿での出勤を固く禁じたことは言うまでもありません。
いわゆる、ゴスロリと言うファッションらしいです?
僕の、ゴスロリに対するイメージと言えば、レースにアイシャドー、髑髏に十字架、吸血鬼。
おいおい、クリスマスの飾り付けだぞ、十字架はいいとして吸血鬼はどうなんだ?

はたして彼女たちの趣味に任せて、いったいうちの店のディスプレイはどうなるんだろう?

次の日、店に朝倉さんから電話がかかってきました。
「店長、いろいろ買ってたら5000円で、収まりそうにないんですけど」
いったいいくらになりそうなのかと聞くと、7000円位というのでOKを出し、そんなことより篠宮君に替わってくれと頼みました。
「篠宮君、飾り付けの件なんだけど、ひょっとして十字架なんて買った?」
「はい、買いましたけど」
「そうか、しかしまさか髑髏とか、吸血・・・」
「えっ、店長、クリスマスの飾り付けですよ」
「そ、そうか安心したよ。じゃあ期待しているから」
どうやら彼女も、正しく状況判断をしているらしいと知って安心しました。

しばらくして、帰ってきた彼女たちは、さっそく飾り付けを始めました。
出来上がったディスプレイは、さすが僕が見込んだ朝倉さん、去年よりずっときれいに仕上がっています。
朝倉さんが、僕のところにやって来ました。
「店長、終わりました」
「ありがとう、全部でいくらだったのかな。領収書は?」
「あっ 選ぶのに夢中になって、もらってくるの忘れました。どうしよう・・・」

やれやれ、これで経費で落とせなくなってしまったよ。
がっくりとしていると視界の端に、クリスマスツリーを満足そうにながめている篠宮さんの姿が見えました。
僕も、クリスマスツリーに視線を移すと、一番てっぺんにある大きな星の飾り付けの横に何かあります。
「あれ、あの一番上に乗っかってるの何だろう?」
こちらを向いた、篠宮さんが言いました。
「アクセントですよ、アクセント!」

その年、新しく作り直したクリスマスツリーの一番上。
大きな星の飾りの横には、
ほうきに乗った魔法使いの人形が・・・

  OH! Baby,The Stars & Witch!
                       (ちょっと苦しい・・・)

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DELIVERY
 ありがちなテーマですが、最後まで見てしまいました。
  そして、ファーストシーンをもう一度、見返しました。

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コメント

ガストは会社ぐるみでクリスマスの飾り付けなんて無いです・・・。

個人で買ってくるとか、そんな程度ですね。
あまり季節感がありませんw


楽しそうで良いですね♪

今年は、ダイソーで購入の、小さなクリスマスツリーがレジに飾ってあります♪

投稿: ファミレス・ガスト☆奮闘記!みゆりん | 2006年12月12日 (火) 23:35

みゆりんさん、
コメントありがとうございます。
季節感というか、これもケーキを売るための宣伝の一つなのです(-_-;)
まぁ、彼女たちは楽しんでいたようですが・・・
しかし、入り口に飾ってある、リースが時々盗まれるのには困ります。

投稿: ばーど | 2006年12月15日 (金) 02:31

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