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2006年12月30日 (土)

カテーテル・アブレーション日記 PART 04 心電図とウォークマン

  PART 1 から読むにはこちらへ

診察室の隣の部屋に僕は連れて行かれました。
斉藤というネームプレートを付けた看護師さんは、僕に上半身裸になるように指示し、ベッドに寝かせました。
胸部を消毒してから、斉藤さんは僕の胸に指をはわせながら肋骨の感触を確かめるような動作をしました。
おそらく電極を貼り付ける位置を、肋骨が何本目のものかによって決めていたのだと思います。
「佐野さん、電極の元にモニターを付けなければならないんですけど服の上に付けますか、下に付けますか?」
斉藤さんはそう言って、

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僕にモニターの実物を見せながら説明を始めました。
「電極から出た5本のコードをモニターにつないで、モニター自体はホルダーに入れて肩から提げてもらいます」
モニターは、たて6cm、よこ8cm、厚さが1cmほどの大きさでした。
「服の上から付けるのと、下に付けるので何か違いがあるんですか?」
「服の上から付けた方が皮膚に直接あたらないから感触はいいと思います。ただ、ホルダーのストラップは、たすき掛けにしていただきますので、シャツの下側から出したコードとモニターを繋ぐと、シャツを脱げません」
今日は風呂に入れないのだから、せめてシャツぐらいは着替えたいと思い、僕は下に付けることにしました。
しかし、たすき掛けなんて幼稚園児の水筒みたいです。
そんな僕の表情をみて、斉藤さんが言いました。
「これでも、今はモニターがずいぶん小さくなったんですよ。昔は、テープに記録していたからもっと大きかったんです」
「テープって、カセットテープですか?」
「そうですよ。だから、モニターもウォークマンぐらいあったんですよ。それも出たての頃の大きなやつです」
僕は斉藤さんの言葉を聞いて、目の前にあるモニターを見ました。
それは、テープではなくメモリーに記録する形式のようでした。
カセットテープ式のウォークマンといって分かるのは、どのぐらいの世代なんでしょうか?
デジタルオーディオプレーヤーは、MP3プレーヤーと呼ばれていた頃は、どちらかというと何か怪しげな物というイメージでした。
初期の開発メーカーが、全米レコード協会(RIAA)から違法コピーを助長するとして販売差し止め請求が裁判所に提訴されたりする事件もあったので、なおさらでした。
iPodが、業界標準となってしまった今では考えられないことですが・・・

話をホルター型心電図に戻します。
電極を付けた僕は、モニターの入ったホルダーのストラップを肩からたすき掛けにしました。
シャツの下に付けたので、少しチクチクします。
「はいこれで、終わりです。服を着てください」
僕は、服を着ながら考えました。
昔は、テープだったというけれど24時間も電池は保つんだろうか?

そんなことを考えていると看護師の斉藤さんが、僕に小さな手帳を僕に渡しました。

  PART 05 につづく

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Hallucii

だまし絵の世界に入り込んでしまった男の話です。

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