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2006年8月 4日 (金)

ヘルプ! PART 2

  PART 1 から読むにはこちらへ

人員不足の他店を助けるため、応援を出すようにSV(スーパーバイザー)から依頼された僕は、SVご指名の八木さんにその件を話しました。
しかし、八木さんは他店にヘルプ(業務応援)に行くのはこりごりだと言って断ってきました。
「なぜ、ヘルプに行くのはいやなんだろう?」
慣れない他店に行って働くことは、気が進まないのは分かります。
ただ八木さんの場合、それだけではないようです。
「店長は私をお正月にも、その店にヘルプに出しましたよね? 前回行ったとき、私の役割分担は決まっていませんでした。店長は不在でリーダーが店を回していましたけれど、なんて言われたと思いますか?」
「さあ、分からないな」
「『じゃあ、取りあえずお皿を流してきて』、そう言われたんです」
八木さんの話はこうでした。
向こうの店のリーダーから言われて洗い場に行くと、そこは辺り一面汚れた皿やグラス類での入ったラックで埋め尽くされていたそうです。
洗い場専門の人間はいなくて、キッチンの方からも、ホールの方からも人員を割く余裕がなく、たまり放題になっていたらしいのです。
八木さんはキッチン以外なら何でもできるので、すぐに洗浄機を動かして洗い物を片づけ始めたそうです。
「誤解しないでほしいんですけど、私は洗い場に回されたのがいやだった訳じゃないんです」

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黙って聞いている僕に、八木さんは続けました。
「せっかくヘルプに行ったのに、私がするべき仕事が決まっていなかったのが理解できないんです」
僕の店では、通常スケジュールができるとリーダーがシフトごとの作業割り当てを決めてしまいます。
決めるのは各シフトのリーダーですが、割り当ては業務日誌に記入されます。
この業務日誌には、各シフトの特記事項や作業指示なども書かれています。
24時間営業する店舗では、こうしたコミュニケーションのためのツールが必要です。
これは、社員やリーダーだけでなくアルバイトさんも含めて全員が見ることになっているので、その日自分が何をやればいいのかだいたい分かるようになっています。
事前の計画は計画で、当日変更ということもあります。
変更があってもいいのです。
事前に決めておくということに意味があると思っています。
ですから、この点に関しては徹底するようにしています。
計画を決めるのはリーダーだと書きましたが、これは正式な社内組織でのリーダーということではありません。
場合によっては、高校生の場合もあります。
人にはいろいろあって、そういう責任のかかってくる仕事はなるべくやりたくないという人間もいます。
その反面、そういうことが好きで責任を与えると、喜んでやってくれる人もいます。
僕は、そういう人にはどんどん権限を委譲するようにしています。
そして任せてしまったら、よほどのことがない限り途中では口を挟まないようにしています。
必要なときは、終わった後でアドバイスします。
八木さんはさらに続けました。
「その後なんですけど、だいたい皿も流し終わったので、ホールに出てリーダーに、次はどうするか聞いたんです、そしたら・・・」

  PART 3 につづく

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