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2006年7月 1日 (土)

魔のブレーカー地獄

ある日の出来事です。
高校生のアルバイトの桜井さんが言いました。
「あれ、このコーヒーマシン動いてないよ。故障かなあ」
彼女はスイッチを入れたり切ったりしましたが動いてくれません。
ほぼ同時にキッチンではこんな会話が交わされていました。
「何か息苦しくないかなあ」
言われた方もそう思っていたので、
「確かに、何かおかしいなあ。そう言えばいつもより静かだぞ。あ、ファンが回っていない」
キッチンには、吸気ファンと排気ファンがあり、常に中の空気を入れ換えています。
「レンジも止まってるよ、どうしよう」

その時間帯のアルバイトリーダーの高野君、電気が止まっていることに気づきました。
ファミレスにとって電気が止まることは死活問題です。
高野君、バックの配電盤に行くところまでは思いつきました。
配電盤の扉を開けると、ブレーカーのスイッチがずらりと、数十個ならんでいます。
家庭にあるブレーカーとは大違いです。
いったい、どうしたら?・・・

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そのうち、アルバイトリーダーの高野君、上の方に大きめのスイッチが三つほど並んでいるのに気づきました。
その中の一つが、落ちているようです。
これだ!
高野君、そのスイッチを入れ直します。
しかし、復帰したのもつかの間、数秒後再びブレーカーは落ちてしまいました。
あわてて、同じことをもう一度やってみました。
今度は、スイッチを入れた瞬間にブレーカーは落ちてしまいました。
家庭のブレーカーなら、一度入れ直すだけでたいてい復帰するので、どうして良いか分からなくなった高野君、パニックになりました。
そして最後の手段、店長への緊急コールです。
前日、深夜まで勤務した某店長、かわいそうに早朝より起こされることになってしまいました。

配電盤にはたくさんのスイッチがあり、その一つ一つが店内の電気器具に割り当てられています。
それらは、いくつかのグループに分けられ、グループ毎に大きなスイッチがあります。
そのグループの中にひとつ異常な器具があると、基の大きなスイッチが落ちてグループ内全部の電気が止まってしまうのです。
たいていは、何かの器具を清掃したときに水が入って漏電したりするのが原因です。

この場合、グループ内の小さなスイッチを全てオフにしてから、大きいスイッチをオンにします。
その後、小さいスイッチを一つずつオンにしていくと、異常のある器具の所で再びブレーカーが落ちます。
そうしたら、そのスイッチだけをオフにして、他のスイッチをオンにするのです。
店内は、その器具を除いて、復帰するはずです。

その後ゆっくり、異常のあった器具を点検します。
水分が入っただけなら、乾かすだけですむかもしれないし、故障であれば修理依頼が必要になります。

落ち着いてやれば数分で済む作業なのですが、あせっているアルバイト君に、電話で手順を説明するのはけっこう大変です。
また、配電盤の中の細かい配置を忘れていたりすると説明が混乱したりします。
最悪の場合、店まで行って自分でやらなければならなくなるかもしれません。

そういう時、僕は写真を利用します。
僕は、あらかじめ配電盤の中の写真を撮って手元に置いてあります。
それを見ながら、説明すれば間違いも少なく、時間も短縮できるというわけです。

僕は、他にも事務所の中の写真とか、店内のめぼしい所は写真に撮ってあります。
急に電話で何かを探してもらう必要ができたときなど、的確に指示ができます。
アルバイトさんに任せている時間が多くなっている最近では、そうやっていろんな事態になるべくすばやく対応ができるように備えることで自分を守っています。

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