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2006年6月15日 (木)

世界最速のバイク、ZZR-1100 PART 1

時速250キロを超えるスピードで走るバイクのフレームがきしむ感覚は、僕の味わった恐怖の中で最大級のものです。
僕にその感覚をもたらしてくれたのは、カワサキのZZR-1100でした。
通勤用として買ったのですが、あまりに高性能すぎてその力をもてあましぎみでした。
ファミレスの社員は、退社時間が公共交通機関の止まった後になることが多いので、車で通勤することになります。
しかし店までの経路に渋滞が多発する道があったりすると悲惨です。
ただでさえ勤務時間が長くて疲れているのに、帰宅に時間がかかってしまうと、睡眠時間が削られてしまいます。
10年ちょっと前ですが、当時副店長だった僕はそういう境遇にありました。
異動して、それまでより通勤距離が倍になったのですが、所要時間は4倍になりました。
距離にして、30キロぐらいだったのですが、その間に渋滞の名所が3カ所もあったのです。最悪の場合2時間ちかくかかったこともありました。
副店長だった僕の勤務シフトは、朝6時までの深夜帯が多かったので、ちょうど帰りが朝の通勤ラッシュにひっかかるのです。
ある日、僕は遅々として進まぬ運転席で、路側帯をすり抜けていくバイクを見て思いました。

「そうだ、 バイクで行こう!」

買ったマシンは、当時世界最速の市販車であった、カワサキの、
ZZR-1100でした。
排気量、1053cc
出力、 147ps
モンスターバイクです。
もともと僕は、

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バイク乗りでした。
車の免許は持っていましたが、自分の車を持ったのは今の会社に入社してからです。
学生時代からずっとバイクに乗り続けて、当然バイク通勤するつもりでした。
しかし、入社の時にスーツでの通勤を命じられてしまった為、泣く泣くバイクを売り払い、車を買ったのです。
当時乗っていたのは、ホンダのVFR750Fでした。
今でも、白バイ用として生産されているようです。
しかし、入社して分かったのですが、バイク通勤を禁じる社則はありませんでした。
単に人事担当者の、判断にすぎなかったようです。
それを知った時は悔しい思いをしました。

ZZR-1100はすごいマシンでした。
それまで、ナナハンに乗ったことがある僕ですが、初めの頃はスロットルをなかなか開けられませんでした。
VFR750Fもなかなかパワフルなマシンでした。
信号待ち発進で、2速に入れた後スロットルを本気で開ければ、軽々とフロントを持ち上げるパワーがありました。
しかし、ZZR-1100は別次元でした。
スロットルを怖くて開けられないのです。
1速、2速はあっという間に吹け上がるし、その時はすでに相当な速度に達しています。
スロットルをいっぱいに開けた時にどういう挙動になるのか、車体のバランスはどうなのか?
そう言うことを知ってからでないと、恐ろしくてフルパワーはかけられません
しかし、一般道でこれを試すのは無理だと思いました。
そこで僕は、ZZR-1100でJ自動車道にくり出しました。
J自動車道は、直線が長くて交通量も少ないのでテストには絶好だと思いました。
横幅も広く前方の視界も開けている高速道で、ZZR-1100を走らせているうちに、その性能をだんだん把握することができてきました。
あまりに早く吹け上がってしまう為、それまで試せなかった全開走行を試すことによって、どこまでタイヤがパワーに付いてくるのかも分かってきました。
アクセルの開度に応じたパワーの出方も分かりました。
これでようやくZZR-1100の能力に応じた乗り方ができると思った僕に、欲が出てきました。
「最高速を、試してみたい・・・」
メーターには、時速320キロまで刻まれています。
実際に二輪雑誌の走行テストでは、確か実測で290キロまで出ていたと記憶しています。
昨日までスロットルを全開にできなかったくせに、そのパワーを把握してしまうと、どうしても試してみたくなるのが僕の悪いところです。
実際にこの車で何キロまで出るのか?
エンジンの調子はいいし、タイヤも9分山、パッドは新品。
何も心配な点はありません。
僕は地図を取り出し、数キロ先のトンネルで最高速に挑むことにしました。
トンネル内なら横風にあおられることもないので、より安全だと思ったのです。
全長1500メートルほどのKトンネルでZZR-1100を最高速に持って行く為、数キロ手前で路肩に止まりました。
そこで、タイミングを計りました。
深夜だった為、もともと車の流れは少ない状態でした。
僕は、前方数キロにわたって車のない状態で加速する為、1分以上車と車の間隔が空いたところに入り込むつもりでした。
すぐにチャンスはやって来ました。
ヘルメットとグローブを確かめて、ゆっくりと車線上にZZR-1100を乗り入れていきます。

徐々に加速していき、車速が180キロに達したところで巡航態勢に入りました。
このままトンネル近くまで進み、侵入と同時にフル加速して最高速に挑戦するつもりでした。
180キロまでは、僕にとっても既知の世界でした。
前に乗っていたVFR750Fは国内仕様だった為、180キロでリミッターが作動してしまい、それ以上のスピードは出せなかったのです。
ですから、180キロまでは何度も経験していました。(違反ですけど・・・ それも一発取消の)
すぐに、トンネルが見えてきました。
僕は、トンネルの少し手前からスロットルをひねりました。
すでに180キロ出ているのに、さらに力強い加速感が僕を前方へと押し出します。
メーターはすぐに200キロを超え、どんどん上がっていきます。230キロを超えたあたりで、さすがに加速が鈍ってきました。
しかし、メーターの針はさらにあがっていきます。
トンネルはあっというまに残り少なくなっていきました。
しかし、僕はスロットルを閉じませんでした。
こんなチャンスは、滅多にないんだから、行けるところまで行ってみよう・・・
しかし、この後僕は背筋が凍り付く思いをしました。

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コメント

ワクワクドキドキしました!

投稿: ふくまん | 2016年9月 6日 (火) 20:46

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