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2006年6月 5日 (月)

電話一件、3000円!

  ファミレス店長の敗者復活戦、全記録 Vol.007

前回、長沢店長と雨宮SVの利害が一致して〝新リーダー制度〟に向けた採用を打つことになったところまで書きました。

ちょっと、話の展開が遅すぎたかなと反省しています。
すでにここまでで6回。この後、

計画着手編
問題勃発編
計画破綻編
転落編
復活編

と話は続いていくのですが、はたしてブログという形式で、こんな記事が成立するのか不安になってしまいました。
そもそも、記事が時系列の新しいものが上に来るようになっているので、一番新しいところだけを読んでも意味が分からないと思います。
それで、長沢店長の話とは関係のない記事を入れています。
それを読んでファミレスで働いている人間や、業態に興味を持った方は、通しナンバーを振ってありますので、Vol.1から読んで頂けたらうれしいです。
そのうち、分かりやすいようにインデックスのページを作ろうかと思っています。

さて、アルバイトの新規募集をすることになったF市中央店ですが、まず求人誌に広告を出すことにしました。
サイズは、縦6センチ×横12センチくらいのタイプにすることにしました。
これでどのくらい費用がかかると思いますか?

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広告を出す求人誌によっても違いますし、年間の出稿量によって割引もあります。
うちの会社は、年間契約をしているので単発の広告よりは割安になっています。
それでも、6万円ぐらいはかかります。
あんな小さなスペースで、それだけかかります。
それでも、応募があればいいのですがタイミングを誤ると不発に終わることもあります。
高校生を取りたい時には、中間テストや期末テストの時期は避けます。
それでも、一回の掲載で20件も電話があればいいほうです。
電話一件もらうのに単価で3000円かかる計算になります。
長沢店長は2週間後に掲載してもらうことを決めて、それに合わせてスケジュールを調整しました。
求人誌の発売日とその翌日は、電話がかかってくることが多いので、長沢店長はその2日間は自分が出勤するスケジュールに変更しました。
そして面接がしやすいように、そのあたりの数日間のスケジュールを厚めに調整して、いつでも面接を入れられるようにしたのです。

そして求人誌の発売日が来ました。
応募に対しては、極力自分で対応することに決めた長沢店長ですが、24時間店にいることはできません。
そんなときのために、誰でも簡単に希望職種や勤務希望時間帯などを質問して記入することができるように、電話のそばにはフォームを挟んだバインダーを起きました。

一本目の電話はランチタイムの後でした。
「毎度ありがとうございます、○○○ F市中央店です」
「あの私、求人誌を見て電話してるんですけど。店長はいます・・・ いられますか?」
言い直した敬語は変ですが、まぁ変に語尾が間延びしたしゃべり方でないだけましな方です。

別に、そんなしゃべり方をする子が悪いとも限らないのですが、そのままでは接客係として使えないので矯正が必要です。
当然手間がかかります。
だったら最初からきちんとした話し方が、臨機応変にできる子を採用した方が楽です。
しかし、応募が少なければ贅沢は言っていられない場合もあります。
そんなときは、まず彼らに話し方から教えることになります。
「はい、私が店長です」
「あっ、私アルバイトをしたいんです。高校生はまだ募集していますか? 今2年生なんですけど、週に3日ぐらい働きたいです。斉藤です」
長沢店長は思いました。
ちょっと緊張して、しゃべり方はぎこちないけれど、必要最低限のことは自分から伝えられるようだし、まずは合格かな。
実際、電話の段階で訊きたいことは、名前、年齢、希望職種、勤務日や時間の希望、連絡先ぐらいです。
斉藤さんの場合は、あとは電話番号をたずねればOKでした。
この最初の電話の印象で、ばんばん切り捨てる店長もいますが、長沢店長はできるだけ多くの人を面接するやり方を取っていました。
これも、応募数によって決まります。
10件ぐらいしか応募の電話がないのに、どんどん切り捨てていると一人も採用できないかもしれません。
逆に何十人も応募の電話がかかってくれば、全てを面接することは不可能です。
長沢店長は斉藤さんを面接することに決め、日時を調整しました。
今回の募集は、〝新リーダー制度〟のためですから、高校生の募集はメインのターゲットではないのですが、良い人材は常に確保が必要です。
それに長沢店長は、斉藤さんの電話に好印象を持ったのです。
初対面の人間に好印象を与えるのは一種の才能です。
持って生まれた資質や、それまで育ってきた環境に大きく左右されます。

これは、なかなか教育や訓練では習得することが難しくファミレスに許された教育時間では不可能に近いです。
長沢店長は、短い電話のやりとりでしたが斉藤さんの言葉にそれを感じ取ったのでした。
これを感じ取るのもまた才能です。
なぜか、いつも人材に恵まれている店長がいます。
人員不足の店に異動しても、いつの間にか良い人間が集まってくるのです。
これは、そんな才能によるものかもしれません。
長沢店長の感が当たっているかどうかは、この時点ではわかりませんでしたが・・・

しばらくして次の電話がかかってきました。
「モシ、モシ、アルバイト、ボシュウシテイマスカ」
近頃はこんな電話が増えました。

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