« チャンスはピンチと隣りあわせ | トップページ | 最悪の選択 »

2006年4月23日 (日)

OSはWindows! ・・・ なのに・・・

  ファミレス店長の敗者復活戦、全記録 Vol.003

サービス重点店舗に指定された長沢店長は雨宮SVに訊きました。
「具体的には、どういう形になるんでしょうか?」
雨宮SVは言います。
「何かしらテーマを決めて、改善に関する立案、計画。そして結果の検証を週単位でレポートを出すことになると思う」
その類の報告書なら、長沢店長にとってお手の物です。
「それで、テーマは何にしようか? 君に考えはあるかな」
雨宮SVは、自分のノートパソコンを鞄から取り出しました。
それは、会社から支給されたもので自分の担当店舗のデータはもちろん、全社の情報も検索できます。
それに比べて、こいつは・・・
長沢店長は、店長室にあるコンピュータをにらみました。

ちなみに、店長室にあるストアコンピュータでは、自店のデータしか見ることはできません。
大きな図体に、ハードディスクを2台積み、RAID 1 でミラーリングを行っている会社自慢のシステムも店長にとっては、騒音と熱を発するただの箱です。
ワープロも表計算ソフトも起動できず、報告書はすべて手書きです。
発注の数量やスケジュールのデータ等を除き、この「機械」には入力することも、また必要に応じてデータを取り出すこともできません。
自分の仕事を楽にしたい店長は、仕方がないので自分でノートパソコンを買います。
店に持っていって仕事中に使用しなければならないため、割高なノートにせざるを得ません。
しかも、データは移動手段が無いため、すべてディスプレイを見ながら自分のノートに手入力する以外ありません。
店のストアコンピュータも、デスクトップの外見からは分からないようにしてありますが、OSはWindowsです。
WordもExcelも動くはずなんですが・・・
まったくデータを取り出せないシステムは安全なのかもしれませんが、それなら全ての仕事をストアコンピュータの上で済ませることができるようにしてほしいものです。
結局多くの店長は、私物のパソコンに会社のデータを入れて仕事をして、それを自宅に持って帰ります。
うーん、危険!
ただし仕事の性質上従業員の個人情報などは、報告書に必要ないので持ち出すことは無いと思います。
なんと言っても、手入力しなければならないのですから必要最小限のデータしか持ち出しません・・・

長沢店長は自分のノートパソコンを持っています。
「そうですね、何がいいでしょうか」
そう言いながら、雨宮SVのパソコンの画面を覗き込みました。
そこには、自店の過去一年間の成績が、全店平均、地区平均の数字と一緒にグラフ化されていました。
「どれも、平均以上の成績は残しているけれど、特色がないなぁ」
雨宮SVは、データの比較方法を数種類のパターンに切り替えてみながら言いました。

この時点で、改善案については白紙でした。
長沢店長は、ここで無難なテーマを選んでいれば良かったのです。
そうすれば、数ヶ月後に訪れる不幸は、長沢店長ではなく違う人間のもとに降りかかっていたでしょう。
引き返すことのできる重要なポイントでした。
しかし、長沢店長は願ってもないチャンスだと考えていたのです。

 過去ログのインデックスへ
 カテゴリ別のインデックスへ
 TOPページへ

|

« チャンスはピンチと隣りあわせ | トップページ | 最悪の選択 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/179348/10308717

この記事へのトラックバック一覧です: OSはWindows! ・・・ なのに・・・:

« チャンスはピンチと隣りあわせ | トップページ | 最悪の選択 »